撮影機材を更新しました

筆不精のため投稿が遅れてしまいましたが、この春から秋にかけて機材を更新しました。
遅ればせながら書かせてもらいます。

まず始めに鏡筒です。
以前SVBONY「SV503 70/F6 ED」を調達したことを書きましたが、撮影した画像に盛大にハロが出てしまうためどうにも我慢できずにいました。
また、手持ちの鏡筒の「SD81s」(FL644mm、レデューサー使用でFL496mm)と「Canon EF 70-200mm F4L USM」の中間あたりの焦点距離の希望を考えると、「SV503」の430mm(手持ちのレデューサー使用でFL320mm)では色々と不都合が見受けられるようになってきました。

これらの点を考慮して鏡筒の更新を考えていたところ、タカハシから「FS-60CBX」が発売されました。
今まで高価で憧れであったタカハシでしたが、程ほどの値段で焦点距離が370mm(フラットナー使用)と希望に合いましたので、清水の舞台から飛び降りる覚悟でポチッとしてしまいました。
届いた現物は、さすがタカハシです。がっちりとした造りでグラグラするところはありません。
さっそく手持ちのZWOのEAF取り付けてみました。


ただ、タカハシは性能的には問題ないのですが、あまりにも独自規格の部品が多く手持ちのアダプター類のほとんどが再利用できずいらぬ出費がかさんでしまいました。
現在では、国外(特に中華製)もどんどん性能が良くなってきて色々アイデアに富んだ製品が出てきていますので昔は日本独自でも良かったかもしれませんが、これからは世界の流れに沿った環境の中でドンドン良いものを出してもらいたいものだと思うのは私だけでしょうか?

次は赤道儀です。
現在所有している赤道儀は「ZWO AM5」と「SkyWatcher AZ GTi」の2台で、「AM5」は500mmを超える長焦点の鏡筒用、「AZ GTi」はカメラレンズから500mmまでの鏡筒用に使用しています。
「AM5」については追尾性能や搭載重量も何ら問題なく使用しているのですが、「AZ GTi」に関しては赤道儀化して使用している際突如ガイドが乱れてしまう(赤経・赤緯とも)など色々と問題を抱えていました。

今回、鏡筒を「FS-60CBX」に更新したこともありもっと性能的に安定した赤道儀がないか模索していたところ、ヤフオクに同じSkyWatcherの「StarAdventurer GTi」が手ごろな値段で出品されていましたので落札しました。
「AZ GTi」に比べ一回り大きく重さも1Kg以上重いためポータブル性では劣るかと思われましたが、造りはしっかりしており追尾性能的にも「AZ GTi」よりは相当良くなることを期待していました。

FS-60CBXを載せたところ(バランスウェイトは外してあります)

今のところ、上記のように「FS-60CBX」を載せて運用していますが、時折ガイドが乱れることはあるものの「AZ GTi」に比べ格段に性能アップが図られ満足しています。

このほか、ナローバンド撮影用に「ZWO 8穴 EWF」を購入し使っています。

ところでこれらの機材を更新したことから、持ち運び用の収納についても変更しました。
赤道儀については、以前「AZ GTi」の収納に使っていた三脚用収納袋を再利用することが可能でした。
鏡筒については、EAFを取り付けたままで収納を考えていたことから、以前使っていたアルミケースでは収納ができず新たに一回り大きいサイズのアルミケースを準備しなければならなくなりました。
移動中に装備が動かないよう中のウレタンスポンジで型取りしましたが、構図が難しく型取りには苦労しました。

以上、この春から秋にかけての主な装備の更新について纏めて書かせてもらいました。
これからも逐次その状況をお知らせしていきたいと思います。

撮影機材を更新しました” に対して6件のコメントがあります。

  1. より:

    初めまして、つくばの堺と申します。
    天体写真を検索していてこのページにたどり着きました。なかなかいい写真で見ごたえがあります。
    自己紹介では定年後の趣味ということで、私と同じくらいの年齢かと思います。
    私は一昨年定年を迎え、趣味の天文と畑でのんびり過ごしています。
    つくばには3年前に引っ越して、その前は我孫子にいました。妻の実家が松伏で野田と目と鼻の先でした。
    何かと情報交換頂ければ幸いと存じます。
    よろしくお願いいたします。

    1. HP manager より:

      ご覧いただきありがとうございます。
      独学でホームページ作成を行いましたので、コメントへの返信の仕方等を調べていましたので遅くなりました。
      私も定年後65歳から天体写真撮影を始めました。
      時間的に(一応金銭的にも多少)余裕ができましたので、他の熟練者の方々のHP等を参考にしながら少しずつ実践を重ねてきました。
      この歳になると今の時期の撮影は身体に堪えるのですが、もう5年ほどは頑張ろうかと思っています。
      今のところメシェ天体はほぼ撮影しましたので、今後は光害に強い星団や惑星状星雲をメインに撮ろうかと考えています。
      写真に対するご意見ご感想等あれば励みになります。
      今後ともよろしくお願いします。

      1. より:

        返信いただきありがとうございます。
        私はもう20年以上やってますが、機材や技術の進歩が速いので、皆さんに教えて頂きながら頑張っています。
        もう5年なんて言わず(何歳か存じませんが)いつまでも頑張ってください。
        5年でメシエが撮り終わったというのは早いですね。私は20年ぐらいかかりました。最近は露光時間を長くして光害の下でも写せるように挑戦しています。千葉エリアでもベランダ撮りで頑張っている人もいます。
        身近に天体写真のお知り合いや仲間はいらっしゃいますか?

        1. HP manager より:

          コメント確認しておらず返信が遅れました。
          前回は名前も名乗らず失礼しました。石黒といいます。
          今年6度目の年男になりますので、7年ほどかけて全メシェ天体を撮り終えたことになります。
          ただ前回も書きましたが、最近は足腰が弱ってきて重い赤道儀等は持てませんのであと5年で終了かと思います。
          今までは全メシェ天体の撮影等を目標に「質より量」で対応してきましたが、堺さんと同様今後はもう少しじっくりと露光をかけて撮影して質の充実を図ろうかと思っています。
          撮影場所が悪いのか撮影時にあまり同業の方に合うことがありませんので、同業仲間の知り合いはおりません。
          つくば市に居住とのことですので、一度一緒に撮影にさせてもらってもよろしいですか。
          色々と撮影の仕方等を参考にさせてもらえればと思います。

          1. より:

            石黒さん、よろしくお願いいたします。72才ですか?私は66才です。
            最近寒さに弱く、持病に喘息があるので遠征は暖かくなってから行こうと思っています。直近はほとんど自宅撮りです。私は以前いろんなところに出かけてそこで知り合った方たちと今でも付き合っていますが、もう十年以上も前からこのようにネットで知り合うというネット仲間が多くなりました。
            今のところ一通り撮影から画像処理までなんとかやっています。基本文系の自己流なので、細かい技術的なことを言われると困ってしまいます。この世界はほとんど理系の方で、おおざっぱな文系営業なので適当にやっています。
            こちらの掲示板は、覗きに来ないといけないので、メール(sakaiabiko@gmail.com)、やFaceBook、Line等で意見交換させて頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

          2. HP manager より:

            私も文系ですので、理系の方々の難しいブログ等を参考にしながら自己流でやっています。
            基本毎日時間が有り余っていますので、ボケないよう脳トレの観点からも難解な理論などをネットで調べながらの毎日です。
            私の世代の中ではまだネットには慣れているほうかと思いますが、FaceBookやXなどはやっておらず辛うじてメール(nrg41472@nifty.com)であれば意見交換ができるかと思います。
            面倒かと思いますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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